本格スープカレー 小樽アバンティ 上杉 信彦さん

小樽の街に根ざした店舗作り

―まずは、この仕事についたきっかけを教えていただけますか

「当社は丸克商会といいまして、飲食事業の他に、業務用冷凍食品の企画・製造・販売を行っていて、ホテルや仕出し関係に卸していたんです。ただ以前から、飲食店としてお客様と近いところでおいしい物を提供していきたいという想いが強かったので、この仕事を始めました。」

―そうなんですか。ですが飲食店の中でもなぜスープカレーのお店を出してみようと考えたんですか?

「ええ、もともと大好きでしたし、私の修行したお店のスープカレーは、毎日食べても飽きずに美味しく、健康の事も考慮した食べ物だと感じたんです。そういった事もあって当社はスープカレーの元祖といわれる某有名店の小樽店としてオープンしたのですが、フランチャイズチェーンとしての様々な制約があり、独自の店舗作りが出来ないと言うこともあって、2007年に『本格スープカレー 小樽アバンティ』としてリニューアルオープンを果たしたんです。」

―フランチャイズから独立することについて、不安はなかったのですか?

有名店の既存ブランドを使えないわけですから、当然不安はありましたよ。店名を変えることによってそれまでに提供してきた味とは変わったんじゃないかと思われたお客さんもいらっしゃったと思います。しかし、小樽という観光の街に根ざした店舗作りと独自メニューを考案したかったこともあり、某有名店の元祖の製造方法はそのままに、さらに美味しくなったスープカレーを提供したいと考えて、独立を決意しました。現在の多数有るスープカレーのお店は、このように独立された方々が、各自で時間と工夫をかけて発展させていったものなんです。当店も先発の方々に負けないように頑張ります!」

―独立したことによって、小樽アバンティにしか無い独自のメニューもありますね。

「ええ、季節限定メニューの第二弾として『磯海苔と海の香りのスープカレー』というメニューを最近出しました。海産物が美味しい小樽ならではのスープカレーということで、磯海苔をトッピングしました。これがまた、スープと抜群にマッチして非常に美味しく仕上がりました。ぜひ、一度ご賞味下さい。」

しっかりまじめに作った物は、体にいい

―1日の仕事の流れを教えていただけますか。

「朝はまず4時半に起きて仕込みを始めます。」

―開店は確か11時半ですよね?

「当店は相当の時間をかけて仕込みをしています。北海道の新鮮な食材にこだわって、無添加のおいしいスープを作っているんです。ここが他のお店とは一番違う部分だと思います。また、当店は北海道食材の地産地消を推奨する『北のめぐみ愛食レストラン』にも認定されているんですよ。」

―確かに、道産食材と無添加という部分を前面に出されているお店はそんなに無いですよね。

「確かにスープカレーを出しているお店で、健康志向や無添加といった事を強く押し出しているお店は無いと思います。しかし、スープカレーというものは元来、医食同源の考えの基に作られた料理ですので、当店は元祖の通りに『健康』に配慮したメニューを心がけています。」

―なるほど、ですから仕込みにはそれ相当の時間が必要になってくるわけですね。

「そして仕込みが終わったらお店のオープンの準備、オープンした後は、厨房で調理をしています。平日は15時から17時までが休憩ですが、土日は通しで営業です。21時で営業は終わりますが、その後に片づけなどの仕事があるので、全て終わらせて帰宅できるのは22時半くらいになります。」

休みも早起き!その理由は・・・

―そんな毎日が忙しい上杉さんですが、お休みの日はどんな風に過ごされているんですか?

「普段の生活リズムのせいか、朝4時半には目が覚めて起きてしまいます。」

―お休みの日もですか!

「早起きしてからは食材の仕込みに出かけたり、小樽市内の色々なところに置いて貰っているパンフレットを補充しに行ったり、お店の細々したことを片づけたり、ブログを更新したりしている内に1日が終わってしまいます。」

―はぁ〜、それだけ色々な事をこなされていたら1日はアッという間ですよね。あとお話にも出ましたがブログは毎日更新されているんですね。

「ブログは、仕事の日も休みの日も更新しますし、コメントのチェックもしていますよ。お店のホームページの中にあるけど、私にとってブログは宣伝だけではないんです。」

―と、言いますと?

「ウチのホームページを見て、『こういう健康志向の本格派スープカレーって珍しいな。どんな人が作っているんだろう』とか興味が湧くと思うんです。」

―そうですね。

「だからブログは、ウチのカレーはこういうポリシーで作っているんですよというのを伝えたり、お客さんに対する思いや、この小樽という街に対する思いなどを発信していくコミュニケーションの場所だと考えています。先日も九州の大学生が卒業旅行で来たときに『毎日読んでますよ!』と言われた時には、さすがに驚きました。」

―はるばる九州から来たお客さんも読んでいましたか!

「楽しんで読んで下さるお客様もいらっしゃいますので、これからも続けていきます。」

―色々な仕事でお忙しい中、毎日更新するのは大変かもしれませんが、がんばって下さい!それでは最後になりますが、上杉さんの元気のモトは何ですか?

「やはり、『美味しい!』とお客様から言われることに尽きると思います。また、様々なお客様との出会いもこの仕事の魅力の一つです。これからも多くの方々に当店のスープカレーを知っていただいて心から『美味しい!』と思える瞬間を届けていきたいですね。」

(取材・文 春藤 厚史)


プロフィール

小樽歴51年
上杉 信彦さん

小樽市出身の上杉さん。現在56歳だそうです(全然そんな風には見えませんが)。以前は自転車に乗って、小樽から洞爺湖まで行ったり、さらには函館まで行ったりもしていたそうです。しかも日帰り!!!こちらがビックリしていると「案外行けるものだよ。」と軽く答えてくれました(僕には無理です)。

店舗情報


◎ 本格スープカレー 小樽アバンティ

小樽市新光2丁目21-25
■TEL・FAX/ 0134-54-0141
■営業時間/ 11:30〜21:00(平日15:00〜17:00準備中)
■定休日/ 火・水曜日
■HP/ http://soupcurry-otaru-avanty.com/


ランプの灯りが店内をやさしく照らします。


広ーい店内。お一人様用の席もあります。


かなり雰囲気の良い窓際の席。


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